はじめてコンサートでうちわを持ったら自担のファンサで軽率に恋に落ちた

6/7、ジャニーズWEST1stツアー『パリピポ』のオーラス公演に参加してきました。

ジャニーズWEST藤井流星くんに、あれよあれよという間に落っこちて、今年度に入ってすぐに人生ではじめての「担降り」*1をしてから、「自担」と「自ユニ」をはじめて生で見る現場でした。
 
ジャニーズを好きになってから8年、コンサートに行くようになって4年、わたしは今まで現場でうちわを持ったことがありませんでした。
わたしにとってアイドルは、あくまで「見る」対象であったし、アイドルの視界に入る必要はないと思っていました。むしろ、アイドルに見られたくない、絶対的に「向こう側」の存在でいてくれ、という気持ちが大きかったのです。ファンサをされるよりも、誰かにファンサをする君の姿を見たい、そう思っていました。
だから、コンサートに行っても、片手にペンライト、片手に双眼鏡、たとえ座席がアリーナであっても、ファンも一緒に踊る曲のとき以外は基本双眼鏡をのぞきっぱなし、というスタイルで鑑賞してきました。モニターにアップになる自担の顔を左目で見つつ、右目で双眼鏡をのぞいて踊る姿を引きで見る、なんていうアクロバティックな技術すら身につけ、好きな子の一挙手一投足すべてを目に映したいと思っていました。
 
このように、今までは飲み込んで噛みしめて湿っぽくこねくりまわして楽しむタイプだったわたしですが、流星くんを応援するようになって、圧倒的に顔がかっこいいアイドルに対して、何も考えずにかっこいい!って「沸く」ことの楽しさを理解しました。応援のしかたに正解なんてないけれど、正統なアイドルの楽しみ方ができるようになった気がしてうれしかったのです。自然と、つぎにコンサートに行くときには流星くんのうちわを持って応援したい、と思うようになりました。
 
しかし、ジャニオタ人生を野鳥の会として生きてきたわたしは、ジャニオタのお家芸、手作りうちわなどもちろん作ったことがありませんでした。元来面倒くさがりなわたしにとって、参加予定の大阪公演1日目が近づくにつれ、うちわづくりはどんどん億劫になりました。どうせスタンド最後列だし、これまでもうちわなしでやってきたし、神戸のときに作ったらいいや、とうちわ作りを完全にあきらめたコンサート前日深夜に救世主が現れました。
 
わたしと同時にジャニーズWESTに転がり落ち、一緒にコンサートに行く予定の友人が、「流星のうちわも作りたい、作っていい?」と言い出したのです。これは甘えるしかないと、彼女にうちわ作りをお願いしました。彼女にはほんとうに感謝しています。このとき彼女にうちわを作ってもらわなかったら、結局神戸でもうちわは作っていなかった気がします。
 
こうして、わたしはうちわデビューしました。
 
5/13の大阪公演では、スタンド最後列だったからうちわの意味があるのかよくわからなかったし、さっきまでさんざん野鳥の会って言っていたのに、はじめてのWESTのコンサートに浮かれて双眼鏡も家に忘れました。だけど、上のほうからWESTのダンスを眺めるのも、メンバーと一緒になって踊るのも、外周を歩いてくる自担に、うちわ持ちながら手を振るのも、みんなたのしかったのです。ひさしぶりに「コンサート」という場所全体をとてもたのしめた気がしました。細かく見てみたいところももちろんあったけれど、結果として双眼鏡は忘れてよかったなって思っています。
 
そしていよいよ6/7オーラス神戸。この日は、アリーナDブロ、横花道前の座席で、ステージとの距離の近さに戦々恐々としていました。*2 開演までは、いやコンサート中も、大阪から継続して「今日でしぬのかな」ってずうっとつぶやいていました。
 
ほんとうに、近くで見る流星くんとWESTの破壊力はすごかったです。ウワァWEST実在した〜〜! いや実在か? こいつらこんな近くにいるけど質感テレビといっしょだ、ほんとに生きてるのか? ってなります。パニックです。でもMCの身近な距離感でこれは実在だ〜〜同じ世界に生きてる〜〜〜〜って思い直しました。*3
 
コンサート中、センステから、花道から、外周から、メンバーがこっちを見ています。うちわを持つことの意義って安易に勘違いができるところだと思いました。すきな人の名前が書いてあるうちわを持つことで、その人がこっちを見ている、ってことはあの人の視界にはわたしが確実に入ってるぞ、って思えるのです。だって、人間そこに文字があったら読むもんね。それが応援うちわなんだから読もうとしてくれるよね。そうやって通りすぎるアイドルに勝手に嬉し恥ずかしのきもちを抱けます。超たのしいです。びっくりしました。うちわすごい。
 
流星くんの話をします。はじめに外周に来たときには、スタンドに手をふりつつ、アリーナをチラ見していました。その時点で、いまもしかしてわたしのうちわ見たな!?ってドキッっとできました。バカです。バカだけどアリーナ見下ろすするどい流し目がかっこよかったから仕方ないです。
その後もう一度外周に現れたときに目が合いました。うちわ持ってなかったらそんなこと思えないけど、うちわ持ってるしぜったいわたし見てただろって思えます。勘違いでも思えるのが大事です。そんな思いこみができるのは、はじめての経験すぎて、手を振ることもできずに固まりました。擬似でも藤井流星くんと見つめあったんです。しあわせの極みです。わたしが宇宙でいちばんかっこいいと思っている男の子の視界に入ったんだぞ! すげえだろ! って世界中に自慢したくなります。
 
もうこの時点で満足だったのです。なのにね。アンコールで横花道にやってきた流星くんがこっち向いて立ち止まったから、今度こそ一生懸命手を振ったんです。最後だし、さっき固まるしかなかったから、応援してるよって、ちゃんと伝えなきゃって思って。そうしたら、立ち位置ゼロズレでわたしたちのいるエリアをふわあって見渡したあと、こちらに向けて投げチューをしたんです。投! げ! チュー! 花びらとか羽とかシャボン玉とか、そういうふわふわキラキラしたものがこっちに向けてぶわーって飛んできたかと思いました。隣にいた友達とうしろに倒れかけた。ずきゅんです。やられました。そんなの恋に落ちるしかない。ずるい。
これだってね、うちわ持ってなかったらうわあ投げチューしたすごーいかっこいいむり〜〜ってところまでだと思うんです。だけどね、「流星」うちわを持っていたから、投げチューの対象にぜったいじぶんも入ってたぞ!って思えてしまうんです。わたしが!ファンサ!された!って勘違いでも思いこめる強さを、うちわがくれるのです。まさに、うちわは戦闘具です。
 
コンサートが終わったあと、あんっなことされてお金払わないわけにはいかない!流星くんにお金払わせて!って、ものすごい熱量で、いままで買ったことなかった公式うちわとファイルとフォトセットを買いました。こんなはずじゃなかったのに、興奮状態で、ただただたのしいのです。
 
ほんとうに、流星くんはわたしのジャニオタとしてのはじめてをたくさん奪っていきました。
 
流星くんのことは宇宙一かっこいい「アイドル」として安直にだいすきって言っていたかったのに、あのファンサのせいで、恋愛感情に足を踏み入れかけていて、あのイケメンをリア恋枠に入れるのはあかんと、オーラスの日から必死でじぶんを抑えています。流星くんこわい。投げチューこわい。
なにはともあれ、あの日からわたしの世界の輝きは3段階くらい増したし、もともとかっこいい流星くんが5割増しくらいでかっこよく見えるようになって毎日たのしいし、嫌なことがあってもわたしは流星くんに投げチューされた女だし(ドヤ)、って心を強く保てるようになりました。*4
 
今回の新鮮さとたのしさとドキドキ感を忘れないように文章に残しておきたいと思ってから、落ち着いてちゃんとことばに落としこむのに5日ほどかかりました。あれ、意外と早かったな。まだあれから1週間たっていないのか。
 
ビギナーズラックだったかもしれないし、ここまで衝撃を受けるファンサ体験はもうなかなかできないかもしれないけれど、じゅうぶんです。ジャニオタとして生きていて、こんなしあわせにしてもらっていいのかと思います。
こうなったら、これからもなるべく長く応援し続けるしかないなって思います。ファンはそうやって返すしかないのだから。
 
あーあ、結局はぜんぶむこうの手のひらの上です。仕方がないから、いつか飽きる日が来るまでは、全力で流星くんに踊らされてやりましょう。だから、流星くんとWESTが、これからもずっとわたしを飽きさせないでいてくれることを願っています。お前ら、がんばれよ。(ツイン芸)*5
 
ジャニーズWESTさん、1stツアーお疲れさまでした。
 
毎日毎日たのしみをくれる藤井流星くんとジャニーズWESTに感謝しています。この先もずっと、たのしませてください。
 
いつもありがとう。これからも応援しています。
 

*1:すきになったジャニーズのタレントはそれまでもたくさんいたけれど、「担当」を名乗ったのは元担が初めてだった。

*2:神戸ワールド記念ホール、一年弱前に行っていたはずなのに、全然覚えていなかった。

*3:ジャニーズWESTのしゃべりの我々と同じ俗世に生きてる感については、今後も考えていきたいところ。

*4:胡散臭さがすごいし、ほんと気持ち悪いけど、本当だから仕方がない。

*5:ジャニーズWESTのツインタワーと呼ばれる人気コンビでシンメ、藤井流星小瀧望による名物ネタ。詳しくはぜひ現場に見に来てください♡